【中級編】STEP③ 課題へのアプローチを4段階(PDCA)で行う

【中級編】STEP② で課題を把握したら、PDCAサイクルで課題へアプローチしていきましょう。
まずは、課題へのアプローチ方法を理解していきましょう。

【中級編】STEP③ のポイント
・課題へのアプローチを4段階で行うことを理解しましょう。
・実際の事例をもとに課題へのアプローチを理解しましょう。

PDCAサイクルでアプローチした例

ここでは、睡眠と排泄に課題がある方に対して、PDCAサイクルでアプローチした例を紹介します。

プロセス❶ アプローチの仮説を立てる(Plan)

アプローチ例(プラン例)

  • 日中活動の促し
  • 日中の臥床時間の変更
  • 就寝、起床時間の変更
  • 睡眠データから深い睡眠の時の訪室回数を減らし安眠の確保
  • 服薬調整
  • 排泄介助の回数、タイミングの変更
  • 不眠の原因を特定、把握
プロセス❷ アプローチを実施する(Do)
  • プランを立てた内容を実施し、介護記録などに実施記録を残す。
  • イベント入力機能で対応歴を記録
  • 1行メモで職員間で情報共有
プロセス❸ アプローチ実施後のチェック(Check)
  • 日中活動の促しをした結果、活動状況の変化があったか?
  • 日中の臥床時間を変更した結果、臥床時間の変化があったか?
  • 就寝、起床時間を変更した結果、睡眠データの変化があったか?
  • 睡眠データから深い睡眠の時の訪室回数を減らした結果、睡眠データの変化があったか?
  • 服薬調整した結果、睡眠データに変化があるか?
  • 排泄介助の回数、タイミングを変更した結果、睡眠データに変化があるか?
  • アプローチを行った結果、不眠の原因が把握できたか?
プロセス❹ プラン/対応変更(Action)
  • 日中活動(リハビリやレクリエーションへ参加)
  • 日中の臥床時間(午前中のみ)へ変更
  • 就寝、起床時間(21時就寝、6時起床)へ変更
  • 夜間巡視は0時、4時実施
    (睡眠データから深い睡眠の時の訪室回数を減らし安眠の確保)
  • 睡眠薬変更、睡眠状態観察(服薬調整)
  • 排泄介助(22時、3時)へ時間変更
  • 寝具の変更

このように、課題に対して、P(プラン)→D(実施)→C(チェック)→A(プラン変更)でアプローチしてみましょう。

実際の事例をもとに課題へのアプローチを理解しましょう

ここまでは、P(プラン)→D(実施)→C(チェック)→A(プラン変更)を行って課題にアプローチする方法を紹介してきました。
ここからは、実際にどのようなアプローチを行ったのか、グラフデータと照らし合わせて具体的な対応例を紹介します。

睡眠に課題のあるご入居者への具体的な対応の例はこちら

排泄に課題のあるご入居者への具体的な対応の例はこちら

これで【中級編】STEP③ が終了です。
課題へのアプローチを実際のご入居者へ実践していきましょう。
【中級編】STEP④ では、アラート通知機能の使い方を理解しましょう。

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