ケアプラン作成・更新への活用編

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このタイガーロールでは、ライフリズムナビのデータを活用したケアプランの立案や、更新について説明します。
本タイガーロールを通じて、ご入居者の生活支援につながることをご理解いただき、より良いケアプランの立案・更新にお役立てください。

目次

◆ 事前確認項目

あらかじめ用意するもの

PCまたはスマートフォン、タブレット

導入されているセンサーによる表示の違い

ご施設によっては導入されているセンサーの違いにより、ご使用になられている実際の画面表示とは異なる点がございます。あらかじめご了承ください。

注意

本章は「過去データ」、「詳細データ」の見方をご理解いただいていることを前提に説明を進めてまいります。
まずは、下記URLの「データの見方」をご参照ください。

STEP1:ご入居者の生活データの収集

STEP1では、センサーが収集しているデータを理解しましょう。
センサーを利用してご入居者のADL(日常生活動作)や健康状態をモニタリングし、そのデータをケアプランの立案や更新に活用しましょう。

データの見方は、以下の「タイガーロール:データの見方」をご参照ください。

ライフリズムナビで収集したデータはクラウド上に保存され、過去一年分のデータが閲覧可能です。

注意点:設定画面の入居者情報を「退去」にすると、過去データが削除されてしまうためご注意ください。


「イベント入力機能」を活用し、ライフリズムナビで取得したデータだけでなく排泄や服薬などの記録も合わせて入力することで、より多角的な視点での分析に繋がります。
以下の手順に沿って、イベントを登録しましょう。

「イベント入力機能」使用手順

以下にイベント入力機能の使用手順を示します。
例として「5月30日」21:00に「排泄大」のイベント入力をする場合を記載します。

手順

居室一覧画面より、イベント入力を行うご入居者を選択し、詳細画面へ。

手順

設定する日にちの『過去データ』のグラフ部分をクリックし、『イベントを新規登録』ダイアログを表示します。

1時間単位で指定したい時間帯のグラフ部分をクリックし、ダイアログを呼び出します。
今回の例ではグラフの21:00〜22:00をクリックし、「21:00」に設定されたダイアログを呼び出します。
手順

時間」のプルダウンをクリックし、設定したい時間を選択します。
時間は30分刻み(00分・30分)で設定可能です。

手順

記録したいアイコンを「イベント」から選びます。同じ時間に設定できるイベントは1点です。ご注意ください。

今回の例では、「排泄 大」を選択しました。
手順

【保存】ボタンをクリックすると、グラフ上に設定したイベントが表示されます。

今回の例では、赤枠で囲んだように21時に「排泄大」のアイコンが表示されます。

ポイント

データを活用される上で、ご入居者の様子とデータに相違がないか、ご確認いただくことが大切です。
万が一、ご入居者のご様子とデータに相違が見られる場合、データが一定期間以上更新されない場合などは、センサーの故障や通信の問題も考えられるため、エコナビスタサポートまでお問い合わせください。

STEP2:ご入居者のADLや課題を特定

STEP1で確認したデータを分析し、ご入居者の状況を把握します。
データからご入居者にどのような課題があるかを把握し、課題を発見した場合には、その原因を特定しましょう。
ここでは、特徴的なグラフの一例をご紹介します。

昼夜逆転傾向のデータ

夜間にベッドセンサーが反応しておらず、昼間に睡眠している昼夜逆転傾向の様子

夜間断眠傾向のデータ

夜間に中途覚醒を繰り返しており不眠の様子
断眠傾向にあるため、夜間頻回にお手洗いにいかれている可能性もあり

夜間の睡眠時間が短く、不眠傾向が課題とみられる場合、対応策として就寝時刻の変更や排泄課題への介入、日中活動への促しなどが有効です。生活課題や対応策は、ケアマネジャーやケアスタッフと協力して考え、適切なケアプランを検討しましょう。

STEP3:ご入居者の状態に応じたケアプランの立案

収集したデータを元にご入居者の分析を行い、新たな課題や、その対応策を検討した場合は、ケアプランの作成・更新を行いましょう。

ケアプランには、どのようなケアが必要か、誰が行うか、どのようなタイミングで行うかなどについて記載します。
必要に応じてライフリズムナビのデータをご家族様や他職種の方と共有しながら作成をしていきましょう。

ここではライフリズムナビの活用を組み込んだケアプラン立案の例をご紹介します。

ケアプラン例①:夜の生活リズムを整える

ケアプラン例②:転倒等の事故を予防する

ケアプラン例③:トイレや排泄トラブルを解決する

以上のように、ライフリズムナビを活用することで、ご入居者の日々の生活の中で抱える課題や問題点を把握し、適切な対応策の検討に繋げることができます。

STEP4:データを活用したモニタリング

STEP3で立案・更新したケアプランに沿ってケアを実施し、ご入居者の様子の変化をモニタリングしていきましょう。

データを定期的に確認し、ご入居者の状況や課題の変化を把握することが重要です。継続して把握することで、より効果的なケアプランを効率的に作成することができます。

STEP5:ご入居者の状態の変化に応じてケアプランを見直し

ご入居者の状態に変化があった場合、まずはケアプランの見直しが必要かどうかを判断しましょう。
ケアプランの見直しが行われた際には、スタッフに周知し、ご利用者様の状況に適したケアを実施しましょう。

本タイガーロールのSTEPに沿って、定期的にケアプランを見直し、ご入居者の最新の状況に合わせて更新していくことが大切です。

まとめ

ライフリズムナビを活用することで、ご入居者の生活状況の把握と生活状況に合わせたケアプランの作成に役立てることができます。

ただし、ご入居者の状態把握には人の判断が必要な場合もあるため、センサーデータのみに頼らず、常にご入居者の状態を確認することが大切です。

ご入居者・ご家族様とのコミュニケーションも大切にし、定期的なデータ分析やそれに基づくケアプランの更新を行うことで、より質の高い介護を実現していきましょう。

以上が、センサーデータを活用したケアプランの作成から、状態の変化に応じた調整までのステップのご紹介です。より質の高いケアプランの作成や適切なケアの提供にお役立てください。

実際にケアプランへ反映をされているユーザーの活用事例動画はこちら!

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