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てんかん発作時の心拍数変化の気づき

この記事は4分で読めます

このタイガーロールでは、てんかん発作が見られるご入居者のデータの特徴に着目した事例をご紹介します。
本内容を参考に、睡眠データに注目をしてみてください。

※てんかん発作の症状が必ず検知できるものではございません。本内容はあくまで一例です。

てんかん発作時の心拍数の変化

ご入居されているA様はてんかん発作の症状が見られる方で、職員が確認したてんかん発作が発生した頻度などを定期的にドクターへ報告をしていた。

そんなA様のてんかん発作が確認された日について、ライフリズムナビのデータを確認していたところ、心拍数に変化がみられた。

A様の普段の心拍数

  • 安静時には心拍数が60~70台程で安定している
  • ライフリズムナビのデータより、心拍数が100を超えることは日常的にはあまり見られない

(参考:画像①)

A様のてんかん発作時にみられる心拍数の変化

  • 職員がA様のてんかん発作を発見したケア記録と、当時のライフリズムナビのデータを照らし合わせると、発作発見時には数値が上昇している傾向がみられた
  • てんかん発作が発生している時には心拍数が100以上に上昇していた

(参考:画像②)

データ確認と共有方法

A様の心拍数の変化に気づいてから、見守り時にはライフリズムナビでA様の心拍数のデータに注目し、(参考:画像②)のように数値が急上昇している時には、居室の様子を確認するようにしている。

また、看護師はライフリズムナビの過去データの詳細を日々確認しながら、職員の記録を併せて振り返ることで、発作の発生が見逃されていないか注目して振り返りを実施。

異変が見られた記録が確認された際には、定期的に医療職(Dr.や看護師)への報告時に参考にしている。

さらなる活用のポイント

一行メモ機能の活用

一行メモ機能を活用し、たとえば「てんかん発作時、呼吸・心拍上昇する傾向あり」のようなメモを残すことで、他の職員がライフリズムナビ上での急激な数値上昇の変化に注目しやすくなります。

メモ機能についてはこちらで詳しく説明しています。

ハイライト機能の活用

ハイライト機能を活用することで、メモだけでなく居室アイコンに色がつくため、より注目しやすくなります。

ハイライト機能についてはこちらで詳しく説明しています。

このようにご入居者の特徴を目に留まりやすい一行メモや、ハイライト機能で共有をすることで、発作の兆候に職員全員が気づきやすくなり、迅速な対応に繋がります。

イベント登録機能の活用

職員が見守り時に、てんかんの発作と思われる様子が見られた時にはイベント登録機能で当時の様子にスタンプを付けることで、ライフリズムナビのデータ上で可視化され振り返り時に確認しやすくなります。

印刷機能を使用すると、スタンプも印刷することができるため、医療職やご家族様への情報共有時に合わせてご活用ください。

イベントの記録方法についてはこちら

まとめ

このタイガーロールでは、ライフリズムナビのデータの変化に注目をすることで、てんかん発作の気づきにつながった事例をご紹介させていただきました。
本事例のように、データの変化に注目をすることで体調変化の気づきにつながった事例をご報告いただくことがあります。

ご入居者の普段の心拍呼吸数や生活リズムの把握や、ライフリズムナビ画面を確認した見守りを習慣つけることで、状態変化の早期発見やスタッフの心構えにも繋がりますので、ぜひ本事例を参考にしてみてください。

※ライフリズムナビ+Dr.は見守り機器であり、診察・診断を行うものではありません。測定結果については自己判断せず、必ず専門の医師にご相談してください

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