導入目的・運用ルールの設定をする

目次

導入目的、目標設定

目的

ライフリズムナビを導入した目的を明確にしましょう。
※目的=ライフリズムナビを導入して最終的に成し遂げたい到達点

ライフリズムナビ導入の目的例

目標

目的を達成するための具体的な目標を立てましょう。

施設ごとの目標設定例

  • 介助不要の訪室ゼロ
  • 記録業務の時間短縮
  • 夜間定時巡回の廃止(夜勤職員の負担軽減)
  • ご入居者の生活リズムに合わせた排泄介助の実施
  • 生活課題のあるご入居者の生活リズムの把握とライフリズムナビを利用した生活改善
  • 服薬の効果のモニタリング、服薬調整時に確認
  • 介護職員の人員体制変更(夜間の職員数の削減、日中の増員)
  • 居室内での転倒、転落、滑落事故件数の削減(月目標〇件)

目的は何を達成したいのかを示し、目標はその達成に向けた具体的なステップや指標を定めるものです。効果的な目的と目標設定は、成功への道筋を明確にし、具体的な行動を促すことで成果を最大化するための重要なプロセスです。

運用体制(組織体制、目標達成期限)

目的、目標達成のための運用体制を整備していきましょう。施設の規模に合わせた組織体制を構築し、定期的な会議を通してライフリズムナビの運用をしていきましょう。

定例会議

定期的な会議を開催し、活用状況、運用状況を確認しましょう。

定例会 例)

毎月:事故委員会内で、アラート設定会議を設ける
毎月:リーダー会議で対象者を決めてデータを用いたアセスメント会議を設ける
   施設内に会議内容を周知する
毎月:ライフリズムナビを使用しての不明点や質問を受付、回答
   施設内でノウハウの蓄積
期末:ライフリズムナビ活用の成果報告、振り返りを行う

目標達成期限の設定

ライフリズムナビを導入して、達成したい目的、目標の達成期限を設定して進めていきましょう。

例)巡視削減プロジェクト

STEP
導入 ~ 3か月

ライフリズムナビの機能に慣れる。

STEP
3か月 ~ 半年

部分的に巡視をライフリズムナビに切り替える。
巡視時間:1時間毎 → 2時間毎

STEP
半年 ~ 1年

巡視をライフリズムナビへ完全に切り替える。

例)ご入居者の生活リズムに合わせた排泄介助の実施

STEP
導入 ~ 3か月

ライフリズムナビの機能に慣れる。

STEP
3か月 ~ 半年

対象者をピックアップし、生活リズムを把握する。
イベント機能を活用し排泄リズムをつかむ。
排泄リズムに合わせた排泄介助を実施する。

STEP
半年 ~ 1年

対象者を増やして、生活リズムにあわせた排泄介助を実施する。
ケアプラン内のサービス内容に盛り込む。

運用ルールの設定

自施設にあった運用ルールを設定していきましょう。

① 運用ルールリストをダウンロードする

② 運用ルールリストに記載している内容を参考に、自社に必要なルールを追記・編集していく

設定した目的、目標を全スタッフに周知し活用を進めていきましょう。

大事なマインドセット

ライフリズムナビは、一見「センサー」として認識され、初めて使用する方はこれまでのフットセンサーやタッチセンサーの延長で進化したものとお考えの方がほとんどかと思います。

しかし、ライフリズムナビは、24時間365日データを取り続けることで事前の事故の予防や早期の介入が可能となり、ご入居者/ご利用者の健康維持や事故の削減に繋がるという、これまでにない使い方をしていきます。

ライフリズムナビの活用に際しては機能の理解をする前に、この、
”ライフリズムナビ=最新のセンシング機能で事故を0にするためのセンサーではない”
というこれまでのセンサーの使い方を一度忘れることが大変重要です。

*場合によっては、従来センサーとの併用もあり得ます。
そのために、まずは、「新しいものを楽しみながら使っていく」というマインドセット(ものの見方、考え方)を持つ必要があります。

発生頻度の低減や事故発生時の早期発見も含め、ご入居者やスタッフにおいてより望ましい状況を保つことを広い意味で「事前の事故の予防」としております。

職員への周知

目標が設定されたら、職員全員にその内容を周知することが重要です。目的と目標が不明確なままで運用がスタートすることで、目的がわからず使われずに終わってしまうことが懸念されます。

まだ施設の運用ルールが作成できていない場合、「運用ルールの設定」を参考に、まずは目標設定をしてみましょう。

資料の作成と配布

周知をサポートするために、ライフリズムナビの説明資料を活用しましょう。
以下の資料をダウンロードして、施設の目標やルールを入力してご活用ください

周知後のポイント

ポイント① マニュアルを目の見えるところに置く
マニュアルを作成したら、記録をするPCの近くなど置き、活用を浸透させましょう。

ポイント② 申し送りや事故カンファレンスなどで必ずライフリズムナビを見る
見方がわからない、見る習慣がついていない状態ではなかなかデータを振り返ることがありません。
マネジャー、推進者が積極的にデータを見るように促すことが重要です。

ポイント③ 推進担当者から活用の声かけを行う
活用状況のヒアリングや、運用にあたっての課題感などの意見を積極的に吸い上げましょう。
一度周知したら終わりではなく、その後の運用状況を確認しながら定期的に運用マニュアルを更新していきましょう。

他施設の事例

ライフリズムナビ+Dr.の運用を推進するにあたり、他施設の参考動画をご覧ください。

導入時に心がけていたこと

アラートに頼らない先回りのケア

全室導入から現場での活用法まで!介護DXの鍵とは??


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